よく、サプリメントでとる栄養と食べ物からとる栄養は一緒だって言う人と、やっぱり食べ物からとるのとでは違うから、食べ物からとるほうがいい。っていう人がいる。答えは両方ある意味では当りで、ある意味でははずれ。

ビタミンCとか、ポリフェノールとか、わかっている栄養素は食べ物からとってもサプリメントからとっても何ら変わりはない。これに関してはだから前者が当たり。でも、食べ物の中にはまだまだ未知の発見されていない栄養素も豊富に含まれている。発見されていないわけだからサプリメントでは補えない。サプリメントだけで栄養を取ろうとすると、未知の栄養素を摂取できなくなってしまう。そういう意味では後者が当たり。

そして、その両方のいいとこどりをしているのが人プラセンタ。私の中では最強の栄養素かな。だって、手軽にサプリメントのようにとれて(あっでも、医療用でしか残念ながら人プラセンタは取り扱われていません)なおかつ、未知の栄養素もいっぱいのはずだから。

プラセンタファンの私だから、プラセンタを持ちあげすぎか な…

リンパ液は体の中を流れる体液です。

これはお肌にとってとっても大切。なぜなら、肌の細胞は、たえず、血液から栄養成分や酸素をもらってそのあとに出るカス(二酸化炭素や老廃物)は、リンパ液の中に取り込まれ運び去られていくからです。だからリンパの流れが悪いと、老廃物がまりやすくなってしまい老化の原因になってしまいます。

そのほかにもリンパの中に含まれているリンパ球は、体内に侵入した異物に対する防衛反応などにも重要な役割を果たしています。

大切なのに見落とされてしまうのが、化粧水をつけるコットンや、洗顔時のタオルなど。

折角、お肌に刺激のない化粧品を使っていても、安いコットンの線維のケバや、硬いタオルなどで顔をゴシゴシしていたら、大切なお肌を傷つけてしまいます。

コットンなんかに高い値段と思う方は、手でもOK。でも、手ががさがさではダメ。常にハンドクリームでふっくら柔らかにしておきましょう。
また、タオルも消耗品だし…と思わずに、顔用に数枚、柔らかで吸湿力があってクオリティーの高い物を用意してあげてみてください。

肌の状態は年々どころか日々変わっています。
化粧品があってるのかわからなくなったとき、効果を実感できなくなったとき。一度お肌のプチ断食をしてみるのはいかがでしょうか。

これは実際に私も時々します。いろいろな基礎化粧品を使って試しているうちに何が何だかどれが一番いい感じなのかわからなくなることがしばしば。逆にあまり良くないものを使って肌がダメージいっぱいのこともよくあります。そんな時には丸1日、洗顔のみで何もつけない日を作って肌の声を聞いてあげる。
洗顔後どれくらいつっぱてるか。また元に戻らずそのままパリパリしてしまうか。それともUゾーンのみがパリパリしてしまうのか…一時かさかさした後にアブラっぽくなるところはないか。など自分の肌とじっくり向き合ってしっかり感じます。そして、どこに潤いがかなり足りなくて、どこの部分はOKでと、細かくチェックしてあげてください。
そして次に肌のプチ断食したときと比べてどうなっているか…かなり、状態が変わっているかそれともほとんど変わらずか…人の記憶って案外いい加減だったりするので、お肌記録みたいなのを作っておくのもいいかもしれませんね。

手鼻(ティッシュなどを使わずに直接、手で鼻をかむこと)がおすすめです。

私は花粉症ではないけれど、ラーメンを食べたり 寒いところから暖かいところに行ったり、鼻風邪をひいたときは必ず手鼻。自宅とか、トイレにいけるときはトイレで、手で鼻をかんで手を洗う。それで、ちょっと鼻の下が汚れたら、水でパシャパシャ。そしてティッシュでなくやわらかいタオルやハンカチで、上から水気を取る。

トイレがないときも、自分なりの人目につかない隅っこで手鼻をかみ、ウェットティッシュで手を拭く。 どんなに肌が強い人でも、年中ティッシュで鼻をかんでたら鼻のまわりが真っ赤になる。これが積もり積もって鼻の血管が開いてしまって万年赤い状態になると、もうお薬では治らない。毛細血管拡張症という立派な病名がつく。 毛細血管拡張症になるか、一瞬の恥を年中してるうちに手鼻が汚くないと思えるようになるか。私はいまや堂々と手鼻かも…

でもどうしても手鼻がいやな人は、最初に鼻の周りにワセリンをつけてから鼻をかむ。ワセリンが膜になって肌を直接傷つけないでいてくれます。ただの保湿剤はダメ。ワセリンのようにベタッとしたもの。ちょっと鼻の周りキトキトしてる子になっちゃうかもしれないけれど…

肌の弱い方…一般的に皆さんが思っている肌の強い弱いと、皮膚科医の考えている肌の強い弱いには少しギャップがある。
皮膚科医のいう肌の弱い方というのは皮膚バリア機能が壊れているタイプ。このタイプは比較的アレルギー体質のある方が多い。だからアトピーといわれたり花粉症やアレルギー牲鼻炎などがある方は、あまり今までトラブルがなくても実は肌が弱い可能性が高い。
肌が普通の人より乾燥しやすい(バリア機能が壊れているので肌の水分が蒸発しやすい)とか、肌がよくかゆくなる(かゆみがあるのはわずかでも皮膚に炎症が起こっているということ)などはない?

反対に、ニキビが沢山できていても皮膚科医はその人をそれだけでは肌が弱いとは思わない。でも、にきびが出ている方はニキビが沢山出ていると自分の肌は弱いと思って使う基礎化粧品なども自分にあっていないものを選んでしまうことがある。

胃の調子が悪いと感じていなくても一応チェックして検査をしたりするように、肌質もアレルギー体質かどうか採血をしてチェックしておくと基礎化粧品選びにとっても役立つ。

日常診療ではここまでしゃべれないけれど、本当はアレルギー検査って女性には特にお勧めです。
紫外線をブロックする成分は比較的肌に負担になることが多く、特に肌の弱いタイプの方はかぶれることも多い。
塗っただけではかぶれなくても、汗をかいて皮膚により多くのサンスクリーン剤が吸収されてかぶれてきたりすることもある。肌の老化の予防には1年中サンスクリーン剤は欠かせないが、汗が原因で冬場つけていて問題なかったものが夏になってかぶれてくることがある。

こういう肌の弱い方は、肌につけるサンスクリーン剤は多少コストがかかっても低刺激なものに。 だって胃が強いからってあえて香辛料が強いものばかり食べたり、油っこいものばかり食べたりしないでしょ。肌も強かろうが弱かろうが肌に刺激のないものを使うのに越したことはなく、私自身も肌は弱くないが、低刺激のものにしている。

雑誌の取材でよく言われることに
「ちょっとした肌荒れとか、化粧品とかの相談くらいでは皮膚科の敷居は高くて行き難い。本当はそういうことを聞きたい人は多いはずだが、どうすればいいですか?」
と言う質問。


この質問がでるにはそれなりの理由があって、誌面ではどういう基礎化粧品や洗顔剤を使うかアドバイスするときに大まかな分類分けはできるが、やはり自分の肌質も勘違いしている人も少なくないので、まずは自分の肌質を知ることが大切と言う話になることが多いから。
そうなると、自分の肌質を知るのに皮膚科に行きたいけれどそれだけのために行きづらい。どうしたらいいのとなるわけ。


そういう方たちへの答え…
ほとんどの方たちが、皮膚って探せば気になる病気か何かわからないものを持っているものだ。まさに『無くて7癖』みたいなもの。足の裏カサカサしてない?乾燥じゃなくて水虫の可能性も…その他、手荒れでも、気になるホクロが悪いものかどうかのチェックだけでも、肌がかゆいだけでも…何かにこじつけて受診してみましょう。そしてその時ついでに、と言う感じで問診票に基礎化粧品のことについて聞きたいとか、肌質をみてほしいとか一緒に書いておきましょう。


自分の肌質はもうどうしようもないとあきらめたり、自分でわからないから友達と同じものを使うとかせずに、また独りで悩み続けたりしないで…餅は餅屋へ、肌のことは皮膚科へ。
そして自分の肌質、知っておきましょ。

美容皮膚科だと、特別なこと何かしているんでしょ。肌にいい事やお手入れで特別してることって何?とよく聞かれるけれど、自分では特別なことはしていないつもり。でも、きっとそれって自分では当たり前のことでも、他の人にとっては特別だったりすることがあるかもしれないので、気づいたことをちょっとづつ書いていこうと思ってます。
そして早速、この前洗顔していて気づいきました。洗顔のときのお湯の温度。自然に、毎日の肌状態に合わせて、またTゾーンと、頬などのUゾーンなどの部位に合わせて、私は使い分けてます。
夏で、Tゾーンがベタつくとき、Tゾーンは熱めのお湯で、そのままUゾーンを流すときには、長年の感で、蛇口を少し冷えてぬるいお湯にして流すし、冬の乾燥のときには、Tゾーン部は、ぬるま湯で流して、Uゾーンは冷たすぎないくらいの水に近いぬるま湯にしています。めんどくさそうに聞こえるかもしれないが、流している途中に温度を変えるときも盲目状態で行っているので、全く手間でなく自然に行っています。みなさんもやってみてください。今日の肌にはこの温度と、自分の肌の声を聞く力が出てくると思います。

薬の飲み方として基本的に日本では、漢方は食前や食間 他の薬は、食後に飲むものが多い。それぞれの薬の飲み方のところに、食前とか、食後30分とか、飲む時期を書いている。しかし、人により、食前と書かれた薬を食前に飲み忘れたから、飲まなかったという人や、食事をとらなかったので、食後用の薬を飲まなかったという方が多い。

でも実際問題として、中には、脂分をとっていないと吸収が悪いので、必ず食後でなければ効果がでにくい薬などもあるが、ほとんどの薬は食前とか食後とかはそれほど関係ない。一般の薬で食後が多いのは、日本人は、欧米人に比べて胃腸の弱い方が多いので、食後にしていることが多く、欧米では、食前に飲んでることが多い。
また、日本や中国など限られた国以外では、漢方はあまり普及してなく、ただ海外には、漢方の代わりに、ハーブが普及している。でも、ハーブティーなどは食後に飲まれることが多く、また中国などでも漢方は食後に飲む人も多いらしい。結局いいたいのは、食前とか食後にこだわって飲まないよりもきちんと、飲まなくてはいけないお薬は飲んだほうがいいでしょうということです。